2019.03.01 02:25修行と家族 ★ヴィパッサナー瞑想合宿 (5)このレポートは、これまで4回の瞑想合宿レポートを踏まえて書かれている。少なくとも、最初のレポートを読み、この合宿でどのように瞑想が行われているかを把握したうえで、このレポートを読んでいただければ幸いである。 ◆はじめに2005年8月12日(金)から21日(日)まで、グリーンヒル瞑想研究所の10日間瞑想合宿に参加した。5回目の参加となる。前回の合宿では、深い瞑想体験やサマーディを期待しながら、実際にはその期待を裏切られ、イメージが自己展開するようにして重要な洞察へと導かれた。今回は、前回にも増して豊かなイメージが展開し、さらに深い洞察が得られるのではないかと期待していたが、期待はまたまた裏切られた。しかし結末は、心に深く静かに沁みこんでくるものであった。...
2019.02.28 12:51天 女 (2)★ヴィパッサナー瞑想合宿 (4b)3 天 女 ◆起床からサティが続く 8日目、2005年元旦。といっても修行者は、いつもと同様に黙々とサティを続けるだけだ。この日は、起床して服を着る動作から自然にサティが入り続けた。トイレへいく一歩一歩の足の動き、スイッチをいれ扉を開ける動作、トイレ内への移動‥‥。前日までは、トイレの中の動作のどこかでサティが途切れていたが、この日は途切れなかった。続いて掃除機を使って部屋の掃除。かがみこんでコードを引き、コンセントに差込み、掃除機を移動させ、という複雑な動作にも苦もなくサティが入り続ける。掃除の途中で、「あ、完璧にサティが入り続けている」と気づいた瞬間、その思考にはサティが入らなかった。先生によると、前の晩のよい瞑想状態が、翌朝にも引きつがれていく傾...
2019.02.28 11:59天 女(1)★ヴィパッサナー瞑想合宿 (4a) 2004/12/25から2005/1/3まで、八王子で行われたグリーンヒル瞑想研究所の10日間瞑想合宿に参加した。この瞑想研究所での瞑想合宿参加は、今度で4度目になる。帰宅後ダイアリーに掲載して行ったものをここ にまとめて報告したい。このレポートは、これまでの合宿レポートを踏まえて書いているので読んでいない方は、少なくとも初回のレポートをまず読んでいただければ幸いである。→2001年・10日間瞑想合宿レポート Ⅰグリーンヒル瞑想研究所については、以下のURLをご覧いただきたい。 http://www.satisati.jp/◆はじめに 毎回同じような書き出しだが、今回もまた暮れから正月の10日間を注ぎこむに足る体験だった。そし...
2019.02.28 10:23劣等感(2)★ヴィパッサナー瞑想合宿(3b)5. 存在は苦なのか◆再びメガネの錯覚 瞑想状態が次第に良くなるのと前後して、前回の合宿のときに課題となったメガネの錯覚が再び現れ、徐々に強くなっていった。確か3日目には、両目の下あたりに時折フレームがかすかにあたる程度の感覚だった。それが日を追う毎に徐々に強くなり、最終的には前の合宿の時の感覚とほとんど変らない強さとなった。6日目の午後だったと思う。3階へ階段を上がったところにある小さな喫茶スペースの椅子に坐っていた。他の人と同席した時は、まず目を閉じてその人に対し「慈悲の瞑想」をすることにしていた。その時も「慈悲の瞑想」を終えて目を開けると、かけていないメガネの感覚が目のあたりにはっきりとあった。と同時に原始仏教の存在(煩悩)否定論が頭をかすめた。...
2019.02.28 09:17劣等感(1)★ヴィパッサナー瞑想合宿(3a) 2004/8/6から2004/8/15 まで、八王子で行われたグリーンヒル瞑想研究所の10日間瞑想合宿に参加した。この瞑想研究所での瞑想合宿参加は、今度で3度目になる。帰宅後ダイアリーに掲載して行ったものをここ にまとめて報告したい。このレポートは、これまでの合宿レポートを踏まえて書いているので読んでいない方は、少なくとも初回のレポートをまず読んでいただければ幸いである。→2001年・10日間瞑想合宿レポート Ⅰグリーンヒル瞑想研究所については、以下のURLをご覧いただきたい。 http://www.satisati.jp/1.心が静まらない(初日) ◆入山 八王子のグリーンヒル瞑想研究所の合宿に参加するのは、去年の正月以来1...
2019.02.28 06:43メガネ(2)★ヴィパッサナー瞑想合宿(2b)瞑想と食事◆小食過ぎた 瞑想と食事の関係については前回のレポートでも触れたが、今回もさらにその密接でデリケートな関係を実感した。 前回の経験から食べ過ぎてしまえば眠気が来てよい瞑想ができないことは分かっていた。しかし今回は、最初の数日は小食になりすぎてエネルギー切れになった。 食事は、朝と昼の二回。それぞれ玄米のおこわがお碗に4分の1から5分の1。そして味噌汁と工夫がこらされた何種類かのおかずが少々だ。それでもこの合宿の常連の人たちは、出されたものの半分は残すという。 私も、2日目の朝は常連の平均より多めだったが、2日目の昼からは、かなり抑え始めた。玄米は3口ほど。つまり小さじに3杯ほどにした。おかずも出されたものをそれぞれ半分は残し、まったく手...
2019.02.28 06:01メガネ(1)★ヴィパッサナー瞑想合宿(2a) 2002/12/27(金)から2003/01/05 (日)まで、八王子で行われたグリーンヒル瞑想研究所の10日間瞑想合宿に参加した。この瞑想研究所での瞑想合宿参加は、今度で2度目になる。帰宅後ダイアリーに掲載して行ったものをここ にまとめて報告したい。このレポートは、前回の合宿レポートを踏まえて書いているので読んでいない方は、まずそちらを読んでいただければ幸いである。→2001年・10日間瞑想合宿レポート Ⅰグリーンヒル瞑想研究所については、以下のURLをご覧いただきたい。 http://www.satisati.jp/◆今回の学び 今回もまたさまざまな意味でずしりと来る瞑想合宿だった。一方で大きな課題も背負った感じだ。 ...
2019.02.28 04:21はじまり(2)ヴィパッサナー瞑想合宿(1b)◆瞑想と食事 ① ここで合宿中の食事のことに触れておく。合宿中食事は、朝と昼の2回のみ。毎回、もち米の玄米が味噌汁のお椀に三分の一程度だ。あとは味噌汁と数種類のおかずが少量づつ。 個人面接での最初の話題は、食事の量と瞑想との関係についてであった。食事と補給をどの程度、いつとるかが瞑想の状態に大きく影響するから、早く自分の適量を把握するようにとのことであった。 最初は、その意味を実感できなかったが何日か経つうちに瞑想への食事の影響をいやというほど感じるようになる。 私の場合、いい瞑想ができたのは、起床し掃除などをしてすぐ4時半前後からの瞑想と、朝食後すぐの瞑想、そして夕方の瞑想であることが多かった。 食事の量が多すぎれば眠気が襲うし、少ないと体力が...
2019.02.28 04:08はじまり(1)ヴィパッサナー瞑想合宿(1a) 2001年の8月10日から19日まで、八王子にあるグリーンヒル瞑想研究所のヴィパッサナー瞑想合宿に参加した。 その前に何冊かのヴィパッサナー瞑想に関する本を読んで、この瞑想なら本格的にやってみたいという気持ちになっていた。幸いこの夏、時間的にゆとりがあったのでインターネットで調べたところ、ほぼ同じ時期に日本テーラヴァーダ協会の熱海での合宿と、 このグリーンヒル瞑想研究所の合宿があることを知った。 7月末、最初にメールでグリーンヒル研究所にまだ申し込みできるかどうかを確認したところ、 キャンセル待ちだが可能性はあるとのお返事をいただいた。この時点で私はまだ、参加を決めていたわけではないのだが、追って参加可能との連絡をいただいたので、テーラヴァーダ協会の...