気功師たちへのアンケート(はじめに)

 私は40代のころより気に関心をもつようになり、これまでに大須賀克己氏の「心気功」、西野皓三氏の「西野流呼吸法」、中川雅仁氏の「真氣光」などに、わずかながら触れる機会をもった。その過程で従来の科学の枠組では把握しきれない、いくつかの不思議な現象に出会い、気というものの魅力や奥深さにすっかり心を奪われてしまった。   

  気が、科学的な測定によって把握できる要素をもっているということは、これまでの多くの研究の積み重ねで否定できない事実となりつつある。しかし他方、気という現象は現在の科学では説明しきれない膨大な広がりをその背後にかかえている。科学によって把握できる部分と科学の網では捕え切れない部分という、この両面を同時に視野に据えて理解しようとしないかぎり、気の全体像は見えてこないだろう。そしてもし、こうした気の全体像が正確に把握され、しかも説得力をもって万人に訴えかけうるなら、それは現代の科学の常識をくつがえす、一つの「事件」になるはずだ。

 私は自然科学者ではないが、自分の能力に許される範囲で可能なかぎり正確に、広い視野で、気という現象のさまざまな側面を追究して見たい。そして、その成果を何らかの仕方で世に問うていきたい。このアンケートも、形式は不充分ながら、そうした追究の第一歩、あるいは一つのきっかけとして実践させていただいた。アンケートの質問事項は、科学的な常識の枠組では把握できない、気にまつわるいくつかの現象を筆者が見聞きした範囲で選んで作成した。

 アンケートは、気にかかわりのあるいくつかの雑誌や本の巻末リストなどをもとにして全国60余の気功関係の団体・組織に発送した。そのうち何らかの仕方で返答がいただけたのは25団体、アンケート資料として利用可能だった回答は19通であった。回答数が多くないので、数字的・統計的な資料としてはそれほど価値は高くないかもしれないが、それぞれの回答に付せられた各コメントは、現場からの貴重な意見としてこうした形で発表する価値は充分あると思う。     

  回答者のコメントは、ほとんどすべてそのままの形で掲載したが、個人攻撃にあたると思われるなどの若干の部分は編集者の判断で省略させていただいた。文中の[ ]内 は、文意をわかりやすくするなどの目的で、編集者が補ったものである。また、読者の便宜のため、何らかの共通の要素をもつ意見をひとまとめにして見出しをつけた(あくまでも便宜的なもの)。本報告の末尾に付した各回答団体の紹介は、回答者自身によってアンケートに記入された紹介文をもとに要約して作成した。 (アンケート実施は15年以上前のものであるが、ここに掲載する資料的価値はあると思う。)

 回答は、次の質問項目の順に追って掲載していく予定である。


質問 No.1

気には(パワーの差、量的な違いのみならず)質的な違いがあると思われますか。

それはどのような理由からですか。また、あるとすれば、どのような違いですか。

質問 No.2

気と様々な超能力(ESP、PK等)とには何らかの関係があると思われますか。  

それは、どのような理由からですか。また、あるとすればどのような関係ですか。 

質問 No.3

気と心霊現象とには何らかの関係があると思われますか。

それは、どのような理由からですか。また、あるとすればどのような関係ですか。 

質問 No.4

気が高まることによって、運が開ける、人生が円滑化するなど、気には「幸運化現象」が伴うと思われますか。それはどのような理由からですか。

質問 No.5

無生物(ある種の鉱物や金属)も気を持ち、放射すると思われますか。  

もしそうだとすれば、人間の気と無生物の気に差はありますか。あるとすれば、どのような違いですか。

質問 No.6

物体に人間の気を込めることは出来ると思われますか。さらにある種の物体(例えばビデオやテープ)を媒体として気を送ることは可能と思われますか。

質問 No.7

《日本の気功師の気および気功》と《中国の気功師の気および気功》とを全体としてみた場合、何か違いがあると思われますか。あるとすればどのような違いですか。その理由は何だと思われますか。

質問 No.8

日本の気功や気功界について何か批判点やご忠告やご意見があったら、忌憚なくお書き下さい。



 

霊性への旅

臨死体験も瞑想も気功も、霊性への旅、覚醒への旅・・・

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