2019.03.01 06:34『呼吸による癒し』ラリー・ローゼンバーク(春秋社) 『呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想』の著者はハーバード大学などで社会心理学などを教えた博士で、クリシュナムルティ、ヴェーダンタ、禅、そしてヴィパッサナー瞑想を30年修行をしたという。この本は「出息入息に関する気づきの経」(アーナーパーナサティ・スートラ)に基づいて教えるという形をとっている。 あれこれ迷いなが瞑想している今の私にとっては、とてもとても参考になる本だ。本当にことこまかに親切に手取り足取り瞑想を教えてくれている。しかも、たんなるノウハウの本ではない。瞑想を説くことがそのまま深い深い求道の精神と説くことにつながっている。あるいは、瞑想の在り方を説くことが、そのまま生き方へ洞察に繋がっている。 瞑想に迷う時、何回か読むことになるだろう、...
2019.03.01 02:37The Art of Attention(Ven.Pannyavaro)を読んでこの本は、仏教関係のサイトとして中心的な役割を果たしている、Buddha Netの中に紹介されたEブックスの中から、ヴィパッサナー瞑想の上の日常的な修行に言及して論じているものということで選んで読んだ。あくまでも私の関心から興味深いと感じられたところを簡単に要約して紹介するものである。論旨を正確に要約するものではなく、印象に残った文章を、意訳したり短くしたりして紹介したものである。 【瞑想という注意の技術】◆ものの本性を洞察する智恵をもたらすのは、修練によって獲得された「瞑想的な注意」である。私たちはほとんどの場合、注意もせず焦点づけもなしに様々なことをし、すべてを表面的な経験にしてしまう。だからこそ私たちは、システマティックな方法にしたがっ...